こんにちは、BELLHARPの音琴えこです。
今日は、タロットカードの世界をちょっとだけ旅してみましょう。
今回は『隠者』の世界へご案内します。
タロットといえば、派手で印象的な絵柄も多いのですが、この隠者のカードはとても静かな雰囲気を持っています。
人によっては孤独ととらえる方もいるかもしれません。
描かれているのは、杖を手にし、ランプを掲げながらゆっくりと歩く老人の姿。
彼はただ一人で道を照らしている。
派手さはないけれど、不思議と心に残る絵柄のカードです。
では、この隠者はどんな意味を持つのでしょうか。
隠者は「小さなランプを掲げ、本質を見抜いていく」カードです。
ランプの光は、ただ周りを明るくするためではありません。
それは自分の歩むべき道を、自分の目で確かめるための光。
つまり「他人の常識や世間の価値観が本当に正しいのか?」
「周りはこう言うけれど、あなたはどう思いますか?」と問い直す姿勢を表しています。
ある学生の進路相談エピソード
たとえば、私のところにこんな相談をしに来た学生さんがいました。
この相談者さんのまわりの友達はみんな大学進学を目指していたそうです。
でも、この相談者さんは大学進学ではなく、デザインを学べる専門学校に行きたいと思っていました。
だけど……『やっぱり大学に行かないと将来不安だよ。ましてやデザインなんて…』と親や先生に言われて、迷ってしまってしまったという相談でした。
私はそこで「隠者」のカードを取り上げて話しました。
隠者は、人と距離を取って孤独になることを勧めているわけではありません。
ただ「周りの声を一度立ち止まって整理しよう」と促してくれるんです。
私はその相談者さんにこう伝えました。
「周りの声を無視しなさい、という意味ではありません。
でも、誰かの意見をそのまま自分に当てはめるのではなく、あなたの中で噛み砕いて『あなたにとってどちらが本当に良いか』を考えてほしい。
隠者は“自分のランプを掲げて道を照らすこと”を勧めています。」
世間の常識や誰かの意見が悪いわけではありません。
私たちはどうしても「みんながそうしているから」とか「一般的にはこうだから」と考えがちです。
でも、その「みんなの答え」が、必ずしも自分にとっての正解とは限らない。
隠者のカードは「あなたにとっての真実は、あなたの中にある」と教えてくれているのです。
隠者は「孤独」を意味するカードだとよく言われます。
でもその孤独は、寂しさではなく「自分の声を聞くための時間」です。
人と関わらない時間を持つからこそ、流されずに本質を見極められる。
社会や人とのつながりを断つためではなく、「本当の自分」を知るために一度立ち止まる。
その静けさが、隠者の持つ大切な世界なんですね。
今は急いで結論を出さず、ゆっくりと考える時間とも言えますね。
おわりに
今日のお話を聞いて、もし今あなたが何か迷っていることがあるなら──
ちょっと周りの声を止めて、静かに自分の心にランプをかざしてみてください。
すぐに答えが出なくても大丈夫。
隠者の歩みはゆっくりです。
けれど、その一歩一歩が、確かに自分らしい人生へとつながっていくはずです。
今日は、タロットカード「隠者」のお話でした。
では、また次のエピソードでお会いしましょう。
最後までお読みくださって、ありがとうございました。


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