タロット「節制」の旅~イエスマンばかりの職場のエピソード~

こんにちは、BELLHARPの音琴えこです。

今日は、タロットカードの世界をちょっとだけ旅してみましょう。
今回は『節制』の世界へご案内します。

「節制」と聞くと、「暴飲暴食を控えましょう」とか「節度を守りましょう」そんな生活指導みたいなイメージが浮かぶかもしれません。
でも、このカードが示すのは単なる我慢ではなく、「異なるものをどうやって調和させるか」というテーマになっています。
調和というと難しいけれど、真逆のものをうまく混ぜ合わせて、ちょうどいいバランスを探しているわけです。

目次

イエスマンばかりの職場のエピソード

Aさんはとても行動力のある人でした。
新しい企画を思いつくと、すぐに周りを巻き込み、どんどん進めていく。そんな力がある人です。

ただ、Aさんには一つの癖がありました。
意見が食い違うのを嫌い、いつの間にか「自分に賛成してくれる人」ばかりを集めてチームを作ってしまうのです。
会議をしても誰も反対せず、ただ「いいですね」「賛成です」という人だけしかいません。
話はスムーズにまとまりますが、そこには本当の議論がありませんでした。

ある時、Aさんは自信満々で企画を外部に提案しました。
けれど、先方から返ってきたのは厳しい言葉でした。
その指摘は、もしチームの中で誰かが疑問を口にしていれば、事前に気づけたはずのものばかりでした。
全員がイエスマンだったので企画は楽に進みましたが、いざ外に出したときに弱点が浮き彫りになってしまったのです。

自分と違う意見や反対の声は、ときに耳が痛く、居心地が悪い。
けれども、異なるものを混ぜていくプロセスの中からこそ、新しいアイデアや強い計画が生まれるのです。
イエスマンばかりの職場が危ういのは、その「混ざり合い」が起きないからなんですよね。
違和感や対立は、決して悪いことではありません。
その違和感や対立こそが企画を強くし、バランスを取るために必要なものだったのです。

節制は、相反するものをどうにか混ぜ合わせてバランスをとろうとする姿を描いています。
一方を切り捨てるのではなく、その両方をどう扱うか工夫して調和させていく。
ときには曖昧で気持ち悪い、はっきりしない状態が続くこともあります。
けれど節制は、「その曖昧さの中にも意味がある」と教えてくれます。
時間をかけて調整していけば、必ずちょうどよい落としどころが見つかる。

今日は、そんな「節制」のカードの世界を旅してみました。
では、また次のエピソードでお会いしましょう。
最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

占いや言葉、日々の気づきを通して「心と向き合う時間」を綴っています。
タロットやルノルマンが教えてくれるのは、未来よりも「自分の本音」。
言葉を通して、心の景色を少しずつ描いています。

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