タロット「死」の旅~定年退職した男性のエピソード~

こんにちは、BELLHARPの水琴(みこと)です。

今日は、タロットカードの世界をちょっとだけ旅してみましょう。
今回は『死』の世界へご案内します。

「死」というと、とても怖いイメージを持つ方が多いかもしれません。
けれど、このカードは必ずしも“不吉”な意味ばかりを示すものではありません。
私たちの人生に訪れる「大きな区切り」や「終わりと喪失」。
そして終わったことで生まれるサイクルを描いているのです。

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定年退職した男性のエピソード

仕事一筋で生きてきた男性がいました。
長年勤めてきた会社での仕事が、自分の人生の中心という人でした。
休日の予定でさえも「仕事の都合次第」で動くことが当たり前でした。

そんな彼に、定年退職の日が訪れます。
仕事という“中心”がなくなると同時に、日々の生活リズムや、人との関わり、目標の基準までもが一気に変わってしまったのです。
「自分は、これから何を中心に生きていけばいいのだろう?」
退職後の空白に戸惑うのは、まさに「死」のカードが象徴する状況です。
中心を失うと、それに関連していたものが連鎖的に姿を消していく。

けれど、それは何も不吉でも悪いことでもありません。
長年「会社の人間」として生きてきた自分から、「一人の人間」または「家庭の人間」としての新しい軸を見つけるための仕事人間としての役割を終えたということです。

「死」というカードは、今までの基盤が役割を終えたことを知らせてくれるサインです。
中心を失うので痛みは伴うけれど、その先にこそ新しい未来が芽吹いていくのです。
だから「死」のカードは、終わりを恐れるのではなく「古い自分を終わらせて、新しい自分を始める」ためのきっかけなのだと受け取るといいのかもしれません。

今日は、そんな「死」のカードの世界を旅してみました。
あなたがもし今、大切なものを失って苦しいとき、それは新しい自分の始まりに立っている証拠かもしれません。

では、また次のエピソードでお会いしましょう。
最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

占いや言葉、日々の気づきを通して「心と向き合う時間」を綴っています。
タロットやルノルマンが教えてくれるのは、未来よりも「自分の本音」。
言葉を通して、心の景色を少しずつ描いています。

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