こんにちは、BELLHARPの水琴(みこと)です。
今日は、タロットカードの世界をちょっとだけ旅してみましょう。
今回は『審判』の世界へご案内します。
『審判』のテーマは、「一度は終わったと思っていたものが、新しい意味をもって甦るとき」。
私が子どもの頃に見ていたアニメ『セーラームーン』を通じて体験したお話をお届けします。
『セーラームーン』を観て育った方なら、きっと思い当たるはずです。
水星は知性の戦士・セーラーマーキュリー、
金星は愛と美の戦士・セーラーヴィーナス。
セーラー戦士たちは、それぞれの惑星の特徴を象徴して描かれていました。
私たちはアニメを楽しむうちに、
「水星は知性」「金星は愛と美」
といった占星術の基本的なイメージを、いつの間にか自然に覚えていたのです。
けれども、その知識が何かの役立ったかと聞かれれば、
学校の勉強でも仕事でも役に立つ場面はなかったと言えるでしょう。
──それが、あるとき突然、意味を持って甦った。
社会人として年月を重ねたある日、私はタロットと出会いました。
そして学びを深めるうちに、ふたたび「あの惑星たち」と再会したのです。
タロットには占星術の知識も関係しています。
水星は「知性」や「分析」。金星は「愛」や「美」、「調和」。
──あの頃、夢中で観ていた変身シーンに登場していたマークたちが、
いま、知識として手元にあることに気づいたのです。
そう、あのとき身につけた記憶が、タロットや占星術の学びを助けてくれたのです。
そんな体験から思い出すのが、タロット大アルカナ20番「審判(ジャッジメント)」のカード。
このカードは聖書における最後の審判を描いたものです。
最後の審判は生前の行いに基づき、天国と地獄に振り分けられるとされています。
そこには
「過去に終わったと思っていたものが、新しい意味を持って甦る」
というメッセージが込められています。
私にとってのセーラームーンから得た「惑星の知識」もまさにこのカードの意味そのものでした。
子どものころに夢中になったもの、すっかり忘れていた興味や体験。
そのときは何の役にも立たなかったように思えるものが、
いつか思いがけない形で、未来の自分を助けてくれることがあります。
「意味がない」と感じた経験が長い時間を経て、価値あるものに変わる。
人生において、何が無駄で、何が意味のあることだったのか。
その答えは、いつも後になってからわかるのかもしれません。
今あなたがしていることも、
いつの日か、想像もしなかった形で甦る時が来るかもしれません。
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